一年あっという間だな。
近頃、一日一日がやけに早く過ぎると感じている。
年を重ねるごとに自分の周りの者達まで、時間の過ぎゆく早さに戸惑っている。
「え~⁉もう○曜日ぃ?」
社内のどこかしらから聞こえてくる。
そして、『ふーん、年を取るとそう感じるものなのかね?』
という客観的な感想ではなくて、
『ほんと、早いよねぇ。早すぎる。』という心からの言葉が出てしまう。
ジャネーの法則
ジャネーの法則(ジャネーのほうそく)は、19世紀のフランスの哲学者ポール・ジャネが発案し、甥の心理学者ピエール・ジャネの著書において紹介された法則。
主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明した。
簡単に言えば生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)。
例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。
よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。
半ば惰性で生きている自分にとって、刺激のない毎日。
そんな毎日を、だらだら一日一日とやり過ごしていく自分。
いつも中途半端な野望を抱いては後回し。
高い山からは極力逃げ、平坦な道を選んできた。
まったく、言い訳ばかりが上手くなったもんだ・・・
今これを書きながら、自分が本当に何をしたいのか?考えてはみるのだけれど、なかなか思い浮かばない・・・
ぼや~っと霞がかった脳裏に浮かぶのは、人に敬われたいという漠然とした感情。
しかし、
望んでいた地位とはあきらかに違う今の自分。
成り行きでまかせで生きてきた自分の後悔。
今さら始まったことではないが・・・
欲だけは次から次へと湧き出てくる。
物理学、化学、生理学・医学、文学などで顕著な功績を残した人にはノーベル賞。
卓越した新聞報道・文学活動・楽曲作曲に与えられるピュリッツァー賞。
その他アカデミー、グラミー、イグノーベル・・・と、素晴らしい賞が沢山ある。
そう、そうだよっ!自分はそういった名誉と名声が欲しいんだ。
随分と大きく出てしまったが、さて、何から始めようか?
まともなカメラは持ち合わせていないので、とりあえずiPhoneで通勤途中の町内の事件でも撮影してみるか。
いやぁ~、それこそ帰宅途中、毎日定位置にいらっしゃる白猫さんの退屈そうなあくびしか撮れないだろう。
それに、何か目新しいものを発明しようと思ったって、とりあえず自分の生活は不便なことがなく満たされてしまっているので、安易に思い当たるものがない。
と、こんなだから、まったくもって人と違う個性を出せる気がしない。
才能がないというのが正解か。
御託を並べたところで現実に戻ろう。
まず最初に、一生懸命生きている目の前の手本、わが娘を参考にしよう。
【勉学に励み?遊びに関しては寝る間も惜しんで全力で、遊ぶお金はバイトして親には頼りません。】
パワフルっ!
【慣れ親しんだ場所を離れ、夢に向かって修行中。】
ブラボーっ!
・・・素晴らしいではないか。
人間力が小さい自分は、自分の事で精一杯。
本当に恥ずかしい限りである。
しかし、この世に生まれてきたからには、何かを成し遂げたい。
その答えを見つける為に、残りの余生を過ごすのも悪くはないか。
※2016/12/20の記事ですが追記があったため更新しました。